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マイケル・ブルムバーグとは?

| 未分類 | 政治・政策提言 | 米国 | 2020年2月29日 |

マイケル・ブルムバーグとは?

 世界の株式市場がコロナウイルスの影響で大混乱となっている。2月12日に史上最高値の29551ドルを記録したばかりのNYダウは先週一週間で急落し、週末の2月28日には25409ドル(安値は24681ドル)となってしまった。

 その辺の解説は別の記事で詳しく書くとして、約8か月後に迫った米国大統領選について解説しておきたい。いうまでもなく現職のトランプ(共和党)が再選されて現在の積極的な経済政策と米国中心の外交政策が継続されるのか、対立する民主党候補が勝利してそれぞれにブレーキが掛かるのかによって、今後の世界の株式市場が大きく影響されるからである。

 もっと正確には、米国大統領選までの株式市場の状況が、次の大統領を決めるとも言える。

 今回の株式市場の混乱が、トランプへの逆風となるのか?というと、そうとも限らない。重要なのはタイミングで、経験的に大統領候補を決める予備選(実質的には民主党だけである)は「最初の1か月」、大統領選本選は「最後の1か月」が最重要である。

 民主党予備選の「最初の1か月」とは、3月3日(日本時間4日)に大票田のカリフォルニア州を含む14州で投票される「スーパーチューズデイ」までのことで、そこで民主党の大統領候補が「ほぼ」決まってしまうはずである。

 そこで最も注目される候補とは、「スーパーチューズディ」から予備選に参入する(そしてその1日で結果が出てしまう可能性の強い)マイケル・ブルムバーグである。

 ここまでの予備選では、大企業や富裕層への増税を掲げてトランプの政策と対極をなすバーニー・サンダース候補が一歩リードしている。サンダース候補の政策は当然に株式市場にとってネガティブであるため、ちょうどその「最初の1か月」に株式市場が混乱していることは、政策が「より中立的」なブルムバーグ候補に「追い風」となる。

 それではマイケル・ブルムバーグとは、どんな男なのか? 金融業界の関係者は誰でも知っており、また利用していることも多い情報配信会社であるブルムバーグの創業者(オーナー)で、2018年時点の世界長者番付で11位(508億ドル)の大富豪である。

 ブルムバーグはポーランド系ユダヤ移民の息子で、78歳とトランプより4歳ほど年上である。ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得後、当時のウォール・ストリートで「最強の投資銀行」といわれたソロモン・ブラザースで頭角を現し、パートナーとなる。

 ソロモン・ブラザースを退社して得た退職金を元手に、現在のブルムバーグを1981年に
設立する。そしてウォール街の各金融機関に金融情報を専用端末込みで販売し、大成功したとされる。しかし「正確な話」は少し違う。

 このビジネスモデルの原型は、ブルムバーグ自身がソロモン・ブラザースの債券投資ノウハウと巨額投資を使って開発を担当していたもので、その完成直前にアイデアを「そっくり」持って退社し、今度はメリル・リンチに(最初だけ)独占的に情報端末を提供することを条件に巨額投資を引き出し、完成させたものである。

 当時のソロモン・ブラザーズもメリル・リンチも(たぶんどこの金融機関も)、情報端末は業務推進のためのコストであり、その情報と専用端末の販売自体が「巨額の利益を生むビジネス」とは考えていなかったようである。

 確かにブルムバーグの情報端末は、金融機関のトレーディングには「圧倒的に」使いやすい。しかしそのノウハウの原型は、国債入札をめぐる不祥事で消滅した(正確にはシティグループの中に埋没している)ソロモン・ブラザースにあったものである。

 つまりブルムバーグは、資金もノウハウも「他人のふんどし」で大富豪になったわけである

 ブルムバーグ自身は2002年1月~2013年12月にNY市長を3期務めるが、その間にも民主党、無所属、共和党と政党を移り、今回また民主党の大統領候補として現れたわけである。予備選にはまだ正式に参入していないが、既に圧倒的に巨額資金を大統領選につぎ込んでいる。

 情報会社としてのブルムバーグも、中国政府への便宜供与や、情報端末のユーザー情報を流用していたニュースなどが出たが、なぜかすべて大事には至っていない。
 
 マイケル・ブルムバーグとは「油断のならない大統領候補」なのである。

2020年2月29日

 

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